トイレットペーパー買い溜めで発生したナッシュ均衡
こんばんは
最近 新型コロナウィルスによるマスクの買い占め
中国から紙の原料が輸入されなくなりトイレットペーパーが品切れするといった
デマによる買い占め・転売行為が問題となり実生活に問題が発生してきています。
マスクは花粉症の時期とも被ったことがあり需要が増加しているのはわかりますが
デマによるトイレットペーパー及びオムツが買い占められなくなるのは謎ですね
デマとわかっていても取り敢えず買う
高値で転売するために買っておく
実際に店に置いてないから本当なのだと思い込み買う
これらの要因が考えられますが、
まずナッシュ均衡から説明します。
ナッシュ均衡とは
ゲーム理論の概念の一つ。
ゲーム（非協力型ゲーム）に参加しているプレイヤーが
自分だけ戦略を変更して行動すると損をする状況が参加プレイヤー全員に発生する
硬直状態が続く。
今回のゲームは
いかに多くのトイレットペーパーを獲得するかというゲーム
プレイヤーは日本人
店舗にトイレットペーパーが置いていない要因は
転売又はデマを信じ込み必要以上に大量に購入した者が原因
市場に出回る在庫数は平時から均一とする
ここでは例として3人のプレイヤー ＡＢＣを用意する。
デマが流れた際の行動として
Ａはデマだろうがなんだろうがなくなることを想定して買う
Ｂはデマは聞いていたが店舗で実際に大量に購入しているＡを見つけ
とりあえず買う
Ｃはデマだと信じていたが店からトイレットペーパーが実際になくなっているのを恐怖に感じて買う
トイレットペーパーの保有数が多いものが勝ちのゲームにおいて他プレイヤーよりも
数がすくないことは負けに繋がります。
さて次にＡが取る行動としてはやはり
更なるトイレットペーパーの買いに走らざるを得ません。
Ａは更に買い溜めを行い＋８を獲得します。この後の行動はパターン化し
Ｂ、Ｃともに更なるトイレットペーパーを求めて買う行動に出ます。
ではこの堂々巡りのゲームが終わるためにはどうなればよいのか？
一つ目は参加しているプレイヤーが危機感を感じないほどにトイレットペーパーが
手元に残るしかありません。
今回のデマでの購入行動は不安によるものです。
一年数分ほどトイレットペーパーが家にあれば安心することでしょう。
そこで購入行動をやめます。
二つ目は市場への供給過多
店に実際に置いてないことがパニック買いを誘引しています。
では、実際に大量に在庫を置くことでトイレットペーパーは死ぬほどあることを
物品として証明するしかありません。
窓口に客に見えるよう大量の現金をみせて安心してくださいとやっていました
今回も同様でしょう。
三つめは転売の禁止及び購入個数の制限
結局数が足りていない大元の要因は買われすぎによるものです
転売して小銭を稼ごうとしている輩がいるのでそれを禁止するだけで
市場の不足は減少していきます。
政府や市町村、店のルールを制定し
転売禁止、購入個数制限をかけるしかありません。
とりあえずそんな法律があるのか探したところ
トイレットペーパーは「国民生活安定緊急措置法」にかかわる特定品目であり
高額で転売をすると法律違反になることがわかりました。
これを読んだ転売ヤーは怯えてください。
見せしめで逮捕されたらそれはそれで面白いのですが
さてここまで書いてみましたが、
今回のコロナウィルスによるマスクの売り切れが続いていることもあり
トイレットペーパーも同様に品切れが続くと考えています。
自分だけトイレットペーパーを買うゲームに参加せず、トイレットペーパーを必要以上に買わないのが今回のデマを消火させるベストな手段ですが
トイレットペーパーでケツを拭けないことになったら大変ですね。
オイルショック時もパニックになった国民は買い溜めを行い
騒動の収束に時間がかかりました。
コロナウィルスによる買い溜め問題も解決に時間がかかると考えます。
